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ウソブクタマシイ ある日の想い

 
22
 
 本日、鞍馬の火祭なのであります。
という訳でもないのでありますが、先日、鞍馬山に登った時の様子を載っけるのであります。

 東京での個展を終えて以降、スランプなのであります。
版画に手が出せずに、練習がてらペタペタと水彩絵の具で、
面白い形の古木などを描いていたのでありますが、
不意に牛若丸を描きたくなったのであります。
今ひとつ牛若丸の像が掴めないので、下調べではないけれど。
牛若丸が修行した鞍馬寺へ出かけてみたのであります。

鞍馬口駅その1

鞍馬口駅その2

 鞍馬駅であります。
いい雰囲気でありました。
駅舎の中に最後の浮世絵師といわれる月岡芳年さんの絵のパネルが展示されておりました。

月岡芳年さん「牛若丸」

 帰りにじっくりと見ようと思ったのでありますが、
鞍馬山を一周して帰りは貴船口駅から帰ったので見れなかったのであります。
あゝこれより、好い絵は残念ながら、描けそうにありまん。

鞍馬駅‐天狗面

 駅を出てすぐに大きな天狗の顔が出迎えてくれます。

鞍馬寺‐仁王門

 仁王門であります。
俗界と浄域との境だそうです。
では、煩悩の塊、俗界の申し子の僕が通ります。

鞍馬寺‐仁王さん阿

鞍馬寺‐仁王さん吽

 睨まれております。
湛慶さんの作だそうです。

鞍馬山‐階段

 登ります。ぐんぐん登るのであります。

由岐神社‐山門

 またもや山門をくぐり、ずんずん進むのであります。

由岐神社

 由岐神社であります。
神仏習合であります。鞍馬寺の鎮守杜なのであります。

由岐神社‐阿‐狛犬

由岐神社‐吽‐狛犬

 狛犬さんは、仁王さんと違い笑ってくれております。

由岐神社‐天狗おみくじ

 狛犬さんの笑顔に気をよくし、おみくじをひこうと思ったのでありますが、
小銭が400円なかったので止したのであります。
ケチった訳ではないのだよ。しかし、400円は高いなぁーっ。

鞍馬山‐九十九折

 清少納言さんが「枕草子」で「近うて遠きもの、くらまのつづらおりといふ道」と書いた
表参道なのでありますが、鞍馬山の三分の一も、まだ歩いていないのであります。
今でも、ちくっと寂しい鞍馬周辺、当時は、もっと民家も少なく、
薄暗く遠かったのでしょう。

鞍馬山‐中門

 またもや門を通ります。中門なのであります。
ここに至るまでも、地蔵堂や義経さんの供養塔に、幾つかの歌碑があるのであります。

鞍馬山‐鞍馬寺金堂

 幾つかのお堂を通り、ようやく本殿の鞍馬寺金堂なのであります。
写真で人の立っておられるところがパワースポットなのだそうです。

鞍馬寺‐パワースポット

 しかし、このパワースポットという言い方は何とかならないのでしょうか、
大抵、このパワースポットなる場所、お寺や神社、
最も日本的なる場所にあるのですから、是非、日本語での呼び名にして欲しいものなのであります。

鞍馬寺‐狛寅‐阿

 ここのお寺の見所は、何といっても狛犬ならぬ狛虎なのであります。
猫好きにはたまりません。

鞍馬寺‐狛虎‐吽

 「アゥオ~ン」吠えているというよりも、
マルオ君が、口を半開きにして何かを訴える哭く時の様子にそっくりなのであります。
パワースポットに立つよりも、思い出が力をくれるのであります。

鞍馬山‐与謝野夫婦の歌碑

 霊宝殿の手前に与謝野晶子さん鉄幹さんの歌碑があるのであります。
霊宝殿には素敵な毘沙門天さんの仏像が4躯あります。
例によって写真撮影は禁止なのであります。
ポストカードも残念ながら売っておりませんでした。

鞍馬山‐冬泊亭

 与謝野晶子さんの書斎「冬泊亭」なのであります。
初代の館長さんと与謝野夫妻さんと交流があったため寄贈されたそうです。

鞍馬山‐奥の院

 さて、ここから奥の院、山道に入るのであります。
山登りの方は通りすがりに「こんにちは」と挨拶をされるのでります。
山登りをした記憶がないので、初めてに近い体験なのでありました。
ちくっと気分が高揚し、途中から先に声をかけるようになったのであります。

鞍馬山‐屏風坂の地蔵堂

 屏風坂の地蔵堂であります。
八百万の神とは、よく言ったものであります。
この山だけで、一体、どれだけの仏さん神さんがおられるのでしょう。

鞍馬山‐背比べ石

 義経公背比石であります。
山を下りる牛若丸さんが、名残を惜しみ背比べしたそうであります。
小男だとは知っておったのでありますが、
16歳の頃の話にしては、あまりにも小さいのであります。

鞍馬山‐義経堂

 義経堂なのであります。
義経さんの魂が、幼少期を過ごした山を懐かしがり帰ってきたそうであります。
こうやって、どんどん神様は増えていくのであります。

鞍馬山‐木の根道

 木の根道であります。杉の根っこが地表に浮き出ておるのであります。
牛若丸さんも、ここで八艘飛びの練習をしたのでありましょうか。
面白い光景なのであります。

鞍馬山‐大杉権現堂

 大杉権現堂なのであります。
千年近い樹齢を保ち護法魔王尊影向の杉として信仰を集めているそうであります。

鞍馬山‐僧正ケ谷

 この開けた場所が上の月岡芳年さんも描かれている、
牛若丸さんが天狗を相手に修練した所なのであります。
また、鞍馬天狗さんも修行した場所なのであります。

鞍馬山‐奥の院魔王殿

 さて最後を飾るのは、奥の院魔王殿なる物々しい名前の社なのであります。
650年前に金星から舞い降りたとされる魔王尊が祀られておるらしいのであります。
650年前って人類は、まだ誕生しとりませんがな・・・・・・。

版画「天狗」

 残念ながら、信心のない僕は天狗には会えなかったのであります。
ではでは、続きは、また後日。
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