ウソブクタマシイ ある日の想い

 
02
 
 仏さんを主題とした連作を描きたいと思っては、おるのでありますが、
依然スランプなるものが続いておるのであります。
いい天気ですし、腐っておっても仕方がない。
取材がてらに出かけてみようと思い立ったのであります。

奈良駅‐せんとくん

 そんなわけで、奈良なのであります。
せんとくんがおりました。
まったくもって気持ち悪い醜悪なデザインであります。
何故か鹿でなくトナカイの角を生やしております。
奈良の県立美術館では、これをデザインした籔内佐斗司さんの作品展が催されているようです。
こんなのが芸術なら、僕は芸術家じゃなくっていいや。

奈良公園‐鹿その1

 さすが、奈良であります。
少し歩くと、そこら中に鹿がおります。

奈良公園‐鹿その2

 神様の使いだけあって神々しいのだります。
そして綺麗な目をしておって可愛らしいのであります。

興福寺

 目的地は興福寺であります。
ここにあの有名な阿修羅像があるのであります。

興福寺‐南円堂

興福寺‐南円堂その2

 国宝館に入る前に南円堂に寄り道です。
吊るされた紐を振って鳴らす鐘のジャランジャランという音の後にポ~ンと別の音が聞こえます。

南円堂‐銅鑼

 本殿の前に置かれておりました。
これは、ちくっと珍しいんじゃないでしょうか。

興福寺‐南円堂その3

 この南円堂の手前に小さな祠がありまして、横に穴が開いておるのであります。
そこから、おばあさんが手を差し入れて仏像を撫でておられたのであります。
「何かご利益があるのですか?」と尋ねると、
「そうなのよ!でも、私、手が短いから届かないのよ。
効くといえば、手が長くなることかしらウフフフ」と笑われたのであります。
後から覗いてみると、皆に撫でられている仏さんは色が禿げてテカテカでありました。
おばあさんよ、どうぞ健康で長生きなさって下さい。

興福寺‐国宝館

 さてさて、修理中の中金堂を通り過ぎ、いよいよ国宝館なのであります。
当然の如く中は撮影、スケッチ禁止でありましたが、圧巻でありました。

興福寺‐阿修羅像

 最も有名なのが、阿修羅像なのであります。
京都三十三間堂の阿修羅像が、まさに荒々しい阿修羅のような顔をしているのに対し、
興福寺の阿修羅像は、憂いを含んだ表情をしているのであります。
写真で見るよりも、実物は、もっと華奢で少年のようであったのであります。
僕には、その表情は怒りを抑えているようで、哀しげに見えたのであります。
阿修羅像を含む八部衆は、皆、華奢で少年のようで、
若いのに仏に使えるなんぞと、怒ればいいのに、泣けばいいのにと、
信心のない罰当たりな僕は、切なくなったのであります。

興福寺国宝館‐邪鬼

 逆に僕を明るくしてくれたのが、2体の邪鬼の像であります。
いつも毘沙門天さんに踏みつけられておる邪鬼が、ここでは主役なのであります。
自慢げに腕を組んだりしております。
灯篭を片手に笑っております。
う~む、やはり、僕には仏の道は遠いようであります。

 仏さんを守る神々の個性を版画にしようと苦悩しているのでありますが、
行き詰まってしまっておるのは、僕に肝心の信心がないからなのであります。

版画「知らぬのが仏」

 困ったなぁーっ。


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