ウソブクタマシイ ある日の想い

 
23
 
 東京の画廊のNさんに勧められた、漫画「百鬼夜行抄」を試しに2巻、読んだら面白かったので、
イオンの中にある本屋へ続きを買いに行ったのがいけなかった。
魔物が出てくる漫画を抱えていたからではないでしょうが、
魔が差したとしか、言いようがないのであります。
本屋の横に見えたDOG AND CATSの看板に引き寄せられてしまったのであります。
可愛らしい仔猫や仔犬がゴロゴロと、
区切られた硝子ケースの中に閉じ込められておったのであります。
遊び盛りだろうに、走ることも出来ない大きさの硝子ケースの下には、
15万、20万の値札がつけられておりました。
御立派な血統書の証明書の紙切れなんぞなくたって、
一緒に暮らしている猫や犬ならば、
そんな値段では手放さないでしょうから、
その値段が高いのか安いのか解らないけれど、
仔猫や仔犬が無邪気な瞳と対象的なだけにブルーになったのであります。
硝子ケースには何箇所か小さな穴が開いておりまして、
人の良さそうなおじさんが、
そこから指を入れて、仔猫を遊ばせてやっておったのであります。
狭い硝子ケースの中、嬉しそうに跳ねる仔猫を見ていると、
困ったことに涙ぐんでしまったのであります。
どうも、心が弱っているか、立ち直れていないようなのであります。
困った。困った。

2013年東京‐猫

 よっ!久しぶり。東京個展の際に2年ぶりにお会いした猫であります。

版画「快猫Z」

硝子ケースの中、トイレがなかったんだけど、どうなってるんでしょうか?
スポンサーサイト
    22:15 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
21
 
 個展が終わってから、気がぬけたまんまであります。
やらなければいけない、やりたいことは、あるのだけれど、
困ったことに気が乗ってくれないのであります。
ちくっとばかり気を入れなければと、
刺激をうけようと、京都伊勢丹で開催されている「棟方志功 幻の肉筆画展」へと出向いたのであります。

棟方志功 幻の肉筆画展-チラシ

版画は勿論のこと、倉敷にある大原美術館で観て以来、棟方志功さんの書に魅了されたのであります。
チラシにのっている襖絵には、乾坤無妙と書かれております。
伸びやかで面白い字だなぁ~とは、思うのでありますが、
残念ながら、意味が解りません。
家に帰ってから調べたのでありますが、やっぱり解りません。
誰ぞや知っておったら教えて下され。

棟方志功さん「万妙如意図」
   (↑クリックすると全体像が表示されるのであります)

 「棟方志功 幻の肉筆展」と銘打たれているだけあって、
版画以外にも、書や墨絵、その彩色画、油絵が展示されておったのであります。
今回、初めてみた油絵は、好ましいとは思えなかったのであります。
しかし、墨絵の彩色画は目を見張るものでありました。
伸びやかな筆使いに、漂う洒落っ気。自由なのであります。
この時点で、もう棟方志功さんは、
上手く描こう、良く見せようといった邪心からは解放されておったのでしょう。

棟方志功さん「阿修羅の柵」

 こちらは、版画「阿修羅の柵」であります。
絵の題名についている「柵」とは、棟方志功さんの版画の呼び名ということであります。
こう来たかーっ!こう描いたかーっ!と唸らざるえない阿修羅さんであります。
躍動感に洒落っ気。そして何ものにも囚われない阿修羅像なのであります。
 棟方志功さんの絵を観ていると、
昨今、区分けされている純粋芸術なるものとイラスト、漫画との区別が解らなくなります。
きっと、本来、そんなものは、後付けで描いている者には関係ないものなのでしょう。
つい考えてしまうのは、親父が純粋芸術なるものに区分けされる洋画家で、
僕が、少なからず自身の絵にコンプレックスなるものを抱いているせいでしょう。
いつか、僕も自由に描きたいと願うのであります。
今の僕には、逆立ちしたってとどかない境地なのであります。



 しかし、仏さんシリーズは面白そうだなぁ~っ。
ちくっと、けっぱってみますか!
版画「怒りは人の為なのら」

 
    21:27 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
19
 
2013年‐中秋の名月

 本日、中秋の名月だそうです。
まん丸、お月さんが顔を見せてくれておりました。
穏やかな気持ちになったり、励まされたり、はたまた切ない気持ちになったり、
月明かりには、人の感情に訴える何かしらの力があるようであります。
ところが、世の中には、そんな、お月さんを有り難く思わない方もおるのであります。

 先日、個展の合間にお参りしたのは、そんな方のお墓なのであります。

回向院

 両国駅、近くにある回向院というお寺であります。
ここの境内にあるのが、月明かりに照らされると困る仕事をされていた方のお墓。

ねずみ小僧の墓その1

ねずみ小僧の墓その2

 鼠小僧次郎吉さんのお墓なのであります。
流行りのパワースポットなる場所の一つだそうであります。
困ったことに、鼠小僧さんに、あやかろうと墓石を削り取る輩が多かったそうであります。
そのために、今は、削り取るための代わりの墓石が前に用意されておるのでありますが・・・・・・

ねずみ小僧の墓その3

 こいつが、滅法、硬い。
墓石を削り取るための石が用意されておるのでありますが、
墓石か石か、どちらが削られているのか解らない程に硬いのであります。

ねずみ小僧の墓その4

話の種の一つにでもと挑戦してみたのでありますが、途中でめげてしまいました。

回向院‐猫塚

 泥棒つながりなのか、それとも洒落なのか、
鼠の横には猫のお墓があるのであります。
魚屋さんに可愛がられていた猫が、
病に倒れた主人のために商屋に忍び込み2両をかっぱらってくるのであります。
ところが、2度目に忍び込んだ際に奉公人に見つかり命を絶たれてしまうのであります。
それを知った魚屋さんが、商屋の主人に訳を話しっところ、
猫の恩返しなるものに感銘を受け、ともに、ここのお寺に葬ったとのことなのであります。
ちくっと話を変えて落語にもなっているそうであります。

 そういえば、昔、うちにいたアキラ君という名の猫は、
隣の家から食パンを一斤、咥えてきたことがありました。
食パンが好物というわけではなかったので、うちが貧乏だと思っておったのでありましょうか。
泥棒と月は、相性が悪いのでありましょうが、
猫と月は、よく似合うと思うのであります。

版画「月下の猫又」
    23:03 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
16
 
 本日、台風の影響で各地、避難、被害が多く出た模様です。
被害地にお住まいの方々の無事、早い復興を祈るところであります。
郵便局に用事があったので、雨が止んでから出かけたのでありますが、
鴨川も水位が増し濁流になっておりました。

鴨川‐濁流

 なお、インターネットで見つけた画像でありますが、
上流の鴨さんたちは、避難して無事だった模様であります。

鴨川‐鴨さん

 その昔、自然災害は、神や龍、妖怪などの仕業と考えられていたようであります。
各地を廻ったお坊さんの多くは、治水などの土木作業の知識を持っておられたのであります。
平安時代の陰陽師さん達も風水、地理学から、自然災害を避ける知識を持っておられたのであります。
邪神、妖怪vs坊主、陰陽師の構図が出来上がるのであります。
被害に遭われた方がいるのに、ちくっと不謹慎な流れのような気がしますが、
本日は、東京探訪記、妖怪編なのであります。

哲学堂公園‐哲理門

 中野にある哲学堂公園であります。
哲学者の井上円了さんが、一般社会人に「考える場」を提供しよう「精神修養的公園」にしようと
創設したそうなのであります。
この方、ちくっと変わった方のようで、妖怪を否定しようと学術的に研究しようとしたあまり、
お化け博士、妖怪博士などと呼ばれ、かえって妖怪を宣伝してしまった人なのであります。

哲理門‐天狗像

哲理門‐幽霊像

 門の両側には、仁王さんの代わりに天狗像と幽霊像が収められております。
本当に妖怪を否定しようとしていたのか気になるところであります。

哲学堂公園‐六賢台

 哲学者だけあって、一々理屈ぽい名前が、それぞれ付けてあります。
これは、六賢台なる建物、六人の賢者を祀ってあるとのことです。
聖徳太子さん菅原道真さんに、荘子さん朱子さん、
さらにインドの龍樹さん迦毘羅さんの東洋代表の六人であります。
建てられた当時、天狗が舞い降りた松の木が横にあったそうで、
瓦の一端に天狗がついているのであります。

哲学堂公園‐四聖堂

 こちらが、四聖堂。孔子さん、お釈迦さん、ソクラテスさん、カントさんが祀られております。
「南無絶対無限尊」と刻した石柱が本尊なそうであります。
宗教的偶像ではなく哲学的理想なるものによるそうであります。

哲学堂‐宇宙館

 哲学は宇宙の真理を研究する学問だそうで、講義をするための建物には、
そのものずばり宇宙館と命名されております。
このように公園内の庭や道にも、一々、恥ずかしい名前がついております。
適当に上げてみると「唯心庭」「心理崖」「認識路」「独断峡」などであります。

哲学堂‐鬼灯篭

 鬼灯篭なのであります。
どうも妖怪や神に対しての愛情を感じてしまいます。

哲学堂‐幽霊梅

 幽霊が現れたとする幽霊梅なのであります。
天狗松と夫婦にするために、わざわざ駒込から移植されたそうです。
絶対、円了さん、妖怪、好きだったんでしょーう!

版画「幽霊」

深川閻魔堂

 もう一つ、こちらは深川にあるゑんま堂であります。
東京へ行く前に調べた東京B級スポットで紹介されていたところであります。

深川ゑんま堂

 けばけばしい閻魔さんであります。
紹介されていたところでは、前に授けられた願い事に分けられた賽銭入れに
お金を入れれば色とりどりのスポットライトが光り、
ご信託が得られるとのことなのでありましたが、
僕が小銭をほりこんだところ、ウンともスンとも言わなかったのであります。
修理中だったのか?調整中だったのか、
これは是非、閻魔さんに裁いてもらいたいところなのであります。

版画「閻魔さん」



    22:33 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
15
 
麺房こづち

 麺房こづち(滋賀県蒲生郡日野町大字松尾1189)であります。
日野記念病院の前にあります。
ここの四角い顔をした店主が友人なのであります。

麺房こぢち‐ハーレー

 店の前にとまっている年代物の銀のハーレーダビッドソンが目印なのであります。
少々、いかつく見える奴なのでありますが、好い奴なのであります。
店主の顔とは違い京風の優しい味のうどんであります。
何分、店主になりたてで、ぎこちない動きでありますが、
是非、食べに寄って頂きたいのであります。
ちくっと不便な場所ではありますが、
竜王のアウトレットパークなんぞにでも出かけた際に是非、寄って頂きたいのであります。

日野ビジネスホテル

 ちくっと調子に乗りすぎて、朝の2時まで飲んでしまいました。
本日だけは、彼の作るうどんが、硬かったり柔らか過ぎても多めに見てやって下さい。

日野ビジネスホテル‐朝食

 ビジネスホテルの無料朝食サービスは、何じゃこりゃの代物のなであります。
競争相手のいない田舎のビジネスホテルは駄目なのであります。
でも、彼の店は大丈夫。
顔の形、通りに四角四面の嘘の吐けない真面目な奴なのでありますからして。

琵琶湖その1

西国十番 長命寺
汚(けが)れの現世(うつしよ) 遠く去りて
黄金(こがね)の波に いざ漕(こ)がん
語れ我が友 熱き心

琵琶湖その2

荒波に向かって漕ぎ出した彼に幸あれ!
    23:11 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
08
 
 本日、弟一家が遊びに来ておりました。
目的は、東京土産と蟹なのであります。
蟹はアメ横から送ったものであります。
という訳で、本日の東京探訪記はアメ横なのであります。

アメヤ横丁その1

 テレビの旅番組などで、よく紹介されている場所であります。
そこでは、出演者が店主と値段交渉を楽しむ様子が放送されておりますが、
困ったことに僕は、そういった交渉事が苦手なのであります。
子どもの頃から算数が苦手だったことが関係しているのでしょうか。

アメヤ横丁その2

 そんな僕のような方でも大丈夫。
店を覗くと、勝手に店主が勝手に話を進めてくれるのであります。
ただし、いらないものはNOと言いましょう。
価格は、向こうが勝手に下げていってくれるのであります。
適正価格かどうか解りませんが、
一番最初に覗いた店で予算内で済ますことが出来たのであります。

アメヤ横丁その3

 ただ、地元に住んでいる知人は、ここでは、あまり買い物しないという話であります。
ちくっと、胡散臭いからなのであります。
その分、旅人には見ているだけで面白い場所であります。

アメヤ横丁その4

 早い時間だったので、観光客相手以外の店は、ちらほらとしか開いていなかったのありますが、
それでも、面白そうな店がありました。
こちらは、モデルガンのお店。
スーツを来た年配のお客さんが数人、物色されておりました。

アメヤ横丁その5

 手榴弾型とガスマスク型の小物入れがあったので、買うかどうか迷ったすえに、
結局、買ったのは・・・・・・

制汗剤

 制汗剤であります。
肌が弱いので、汗をかいたり日焼けすると、酷いときには火傷したようになってしまうのであります。
このメーカーのが、香りもなくサラサラして好いのであります。
勢いよく振りかけたのでありますが、
マンションに戻ってよく見てみたところ、足用なのでありました。
    23:26 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
07
 
 昨夜、会社のIさんにお好み焼き屋さんでご馳走になったのであります。
Iさん、食通でありまして、高級店、大衆店ともによくご存知なのであります。
昨夜、連れて行って頂いたのも、インターネットで有名になってしまった元隠れ家的有名店。
京都の観光名所、三十三間堂の近く、これは解らんじゃろうといった細い路地を入った場所にあります。
路地に足を踏み入れると

路地猫

 そこは天国でありました。写真には3匹しかおりませんが、人慣れした猫が倍はおりました。
お好み焼き屋の味も美味しかったのであります。
下町の店らしくヒモ(小腸)入りやスジ入りがありました。

まさしく泥棒猫

 ただ、ちくっと女性だけでの夜の入店は、お勧め出来ないのであります。
ちくっとだけ客層が悪いような、タトゥーではなく、ほんまもんの刺青をしたお客さんがチラホラ。
それと、綺麗好きの人にはお勧め出来ない店でもありました。
お肉がビニールに包まれ地面に置いてあり、
空いている扉から入って来た猫が、それを失敬しておったのであります。
よくあることなのか、店のおばちゃんも、何事もなかったように平然としておりました。
それは、それで、僕には好ましい雰囲気なのでありましたが、
生肉を食べて、あの猫、お腹、壊さないかなぁ~っ。
久々に猫に触れ、美味しい食事もとれて楽しい夜でありました。

2013.8.24新幹線

 食べ物、ついでに東京食事編であります。

駅弁‐ちらし寿司

 駅弁のご飯は冷めても硬くならないようにもち米が入っているそうです。
おかずも、傷みにくいように濃い目の味付けで、
「これは美味い!」と今まで思ったものはないのでありますが、
それでも、新幹線に乗ると食べたくなるのは、旅の魔力のなせるものなのであります。

ふんわりオムライス

 東京、一日目の晩御飯であります。
僕は困ったことに少食かつ偏食家、おまけに敏感な胃腸を持つので、困るのは食事であります。

東京‐主食

 東京での主食なのであります。栄養をつけなくてはと牛乳を選んだのがいけなかった。
東京、滞在中、ほぼ下痢なのでありました。

初スターバックスコーヒー

 4日目の晩御飯であります。
京都から来て下さった姉のフルートの先生の差し入れなのであります。
初スターバックスなのであります。
僕は先に書いたように偏食家のうえに、
店の雰囲気にも拘ってしまうので入れる店が限られてしまうのであります。
特にセルフサービスの店はいけません。
何だかせかされているようで、ゆっくりと献立表を見ていられないのであります。
膳を下げるのかどうか、何処に返せばいいのか、ちっとも落ち着けないのであります。
特にお洒落な店はいけません。
店外の席や窓側に向かっている席なんぞ、意味が解りません。
前は人通りの多い大通りであります。
ほれっ、僕のような者が凝視しているではありませんか。

東京‐天麩羅屋

 画廊の近くで入ってみたかったのが、写真の天麩羅屋さん。
江戸川乱歩さん、井伏鱒二さんが常連だったという老舗の天麩羅屋さん。
表の価格表を見ると、そんなに高い値段ではなかったのでありますが、
表に立つと油の匂いにむせ返り断念。
何度か試みたものの、結局、諦めたのであります。

アントニオ猪木酒場その1

 東京滞在中、唯一、夜に外食したのが、アントニオ猪木酒場であります。
タァーン♪タァーン♪ターン♪イノキ♪ボンバイエ♪

アントニオ猪木酒場その2

 入店すると入場アナウンスとともにゴングが鳴らされるのであります。
店内は「猪木ボンバイエ」が鳴り響いているのであります。

アントニオ猪木酒場その3

 入場選手は、僕と京都から旅行がてらに来てくれたK、
東京の友人、Oさんに、これまたKさんの4人であります。
どこの席からでも見れるようにテレビが設置されていて、アントニオ猪木さんの試合が流されてます。
国際はぐれ軍団との1対3のハンディキャップ・マッチであります。
血沸き肉踊るのであります。ビールがすすむのであります。
おぉ!マサ斉藤さんとの一騎打ち大阪城ホールであります。
海賊男乱入であります。この会場に僕もいたのだなぁーっ。
血沸き肉踊るのであります。ビールが、またすすむのであります。

アントニオ猪木酒場その4

 東京ドーム。ビックバンベイダー初登場であります。
長州力との2連戦であります。何で、こんな不穏試合ばかりをと思いながらも
ちわき肉踊り、ビールが、これまたすすむのであります。
プロレスに興味ない人には、全然、何を書いているか解んないのだろうなぁ~っ。
途中、全員参加のじゃんけん大会もあり楽しい夜なのでありました。

駅弁‐深川めし

 帰りの駅弁、深川めしであります。
結局、行き帰りの駅弁だけが、ちゃんとした食事なのでありました。


おまけ

版画「ラーメン」
    18:56 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
06
 
僕は自身を常識人だと思っているので「変わっている」と言われるのが、納得出来ないのであります。
それの頭に「芸術家だから」がつくと、不可解が不快になるのであります。
自ら変人を気取っている芸術家もどきにも、拒否反応を示してしまうのであります。
芸術家だからといって許されることなど何一つないのであります。
ただ、人格とは別に作品には毒なり薬なりを含んでいなければと思うのであります。

 東京探訪記、本日は漫画編なのであります。

桜新町‐サザエさん‐その1

 桜新町駅を出ると、いきなりサザエさんとタラちゃんが迎えてくれます。
長寿番組アニメ「サザエさん」は、良し悪しは別に毒にも薬にもならない作品の代表作なのであります。
未だかって、サザエさんを観て涙した人の話や、
漫画家やアニメーターを志した人の話を僕は聞いたことがないのであります。

サザエさんロードその1

 サザエさん通りとして町興しを計ったようでありますが、残念ながら時すでに遅しであります。
喫茶店でモーニングを食べようと探したのでありますが、
駅前は、ドトールにスターバックス、ミスタードーナツ、マクドナルドにケンタッキー、
ついでにロイヤルホストとチェーン店の見本市のようになってしまっておったのであります。

サザエさんロードその2

サザエさんロードその3

 いたるところに登場人物の立て看板が置いてあります。
しかし、タマがいたのは僕が見た限り、ここだけでありました。
タマは銅像も立て看板も作られていないのであります。
この店のタマも後付けのようです。この店のご主人の人柄が偲ばれるのであります。
唯一、この町で感じ取れた愛情なのであります。

長谷川町子記念館その1

 長谷川町子記念館であります。
思わず「誰だ?」と言いたくなるサザエさん旧バージョンであります。
こっちの絵の方が僕は好きであります。

長谷川町子記念館その2

 残念ながら外観とは違い中の展示は見掛け倒しの子供だましでありました。
入場料600円の価値もありません。
サザエさん、日本一周って、壁にアニメのオープニングのパネルが貼ってあるのがメインなのであります。
原画も展示してあったので、どうしょうもなく長谷川町子さんの漫画が好きなんだーという方は、
行ってみてもいいでしょう。
僕の場合は入って10分ももちませんでした。

桜新町‐サザエさん‐その2

 あまりにもの施設に帰りに、波平さんの毛をむしってやりたくなったのであります。

桜新町‐サザエさん‐その3

 徹底的に足りないのは、この街の記念館のサザエさんに対する愛情のような気がしたのであります。
銅像の出来もよくないしねっ。仏造って魂入れずであります。
タラちゃんの方が盛り上がっております。意外と筋肉質なのでありましょうか。
毒にも薬にもならない「サザエさん」では、しょうがないのでありましょうか。

のらくろロードその1

 一方、こちらは森下駅近くにある、のらくろ通りであります。
僕は「サザエさん」同様にに「のらくろ」にも何の思い入れもないのであります。
そもそも、存在は知っていても、漫画を読んだことも、テレビで見たこともなのであります。

のらくろロードその2

 それでも、こちらの通りには手作り感があるからでしょうか、
愛情が感じられ好い雰囲気なのであります。
作者の田河水泡さんは長谷川町子さんのお師匠さんなのであります。

のらくろロードその3

 何となく、のらくろが軍人(軍犬か)なのは知っていたのでありますが、
最後は大尉にまで出世して除隊したあとは大陸に渡っていたを記念館の展示で知ったのであります。
ちくっと読んでみたいぞ「のらくろ」!

森下文化センター田河水泡記念館

 こちらの施設、区の管理なので無料であります。
にも関わらず、充実の内容でありました。
小さな図書館の児童書コーナーくらいのスペースに漫画が置いてあり自由に読めるようになっております。
展示の内容も色々と企画し変えられているようです。

漫画少年‐トキワ荘の時代

 僕が行った時は「漫画少年‐トキワ荘の時代」と銘打った展示が催されておったのであります。
これが素晴らしいものでありました。
手塚治虫さんの初期の原画が藤子不二雄さんの原画が、寺田ヒロオさんのが赤塚不二夫さんのが、
その時代のキャラクター・グッズともに展示されておったのであります。
時代を彩った漫画家さんたちのサインも飾られておりました。
先に上げた方たち以外にも、ちばてつやさんに石ノ森章太郎さん、
何とも愛情溢れる展示だったのであります。

のらくろ通りお土産

 長谷川町子さんが嫌いなわけではないけれど、
何で長谷川町子さんが国民栄誉賞で、手塚治虫さんは文化勲章なんでしょう?

版画「鉄腕アトムのララバイ」

 この国の文化意識は、サザエさん通りに近いものがあるような気がして薄ら寒いのであります。
でも芸術家の端くれとしては、毒にも薬にもならないもので評価されるより、
誰かに愛されるか嫌われるかする作品を描きたいと思うのであります。
    00:51 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
04
 
 展示会のために東京へ来るたびに空き時間を利用して観光しているのであります。
もう何度も来ているのでありますが、あまり都市部から離れられないのでありますが、
さすが、大江戸八百万石であります。大都市であります。
まだまだ、行き先に困らないのであります。
 
 まずは、幕末探訪編であります。

勝海舟生誕碑

 両国にある何処にでもあるような児童公園の一角にポッンと立っているのが、
明治維新の影の脚本家、勝海舟さんの生誕の碑なのであります。
文字は西郷隆盛どんの孫、吉之助さんによるものであります。

徳川慶喜さん陣羽織

 こちらは、江戸東京博物館に展示されていた徳川慶喜さんの陣羽織なのであります。
頭脳と胆力もありながら、それらを自身の保身のみに向けた慶喜君に陣羽織は必要だったのかな~ぁ。

旧岩崎邸その1

 ほんでもって岩崎邸であります。
残念ながら現存する洋館、和館ともに三代目の久弥さんによるものであります。
しかし、この地を買い上げたのは岩崎弥太郎さんであり、この地に立っておられたのであります。
う~む浪漫なのだ。

旧岩崎邸その2

 残念ながら中は写真撮影不可であります。文化財保護のためだそうであります。
その割に、テレビや映画の撮影には協力的なようであります。

旧岩崎邸その3

 少し前に実写化されていた「るろうに剣心」でも使われておりました。
漫画の実写化映画にしては珍しく上手く出来た映画でありました。
この漫画には新選組の斎藤一さんが登場します。映画では江口洋介さんが演じられておりました。

旧岩崎邸撞球室その1

 離れの撞球室であります。ビリヤード部屋でありますなっ。

旧岩崎邸撞球室その2

 建築の様式は、よく知りませんが、本館はヨーロッパの雰囲気がするのに対し、
こちらは、ちくっとアメリカンな感じなのであります。

近藤勇さんの墓その1

 今回、楽しみにしていたのが板橋にある近藤勇さんのお墓なのであります。
近藤さんのお墓は何箇所かにあるのでありますが、
こちらは処刑された板橋刑所の近く、
建てたのは新選組の幹部で斎藤一さんとともに生き残った永倉新八さんなのであります。

近藤勇さんの墓その2

 近藤勇さんの墓として紹介されておりますが、土方歳三さんの名も刻まれております。
隊士の結束は強いのであります。

頭の中に流れてくるのは吉田拓郎さんのRONINであります。
映画「幕末青春グラフティー・Ronin~坂本竜馬~」の主題歌であります。
主題歌だけでなく高杉晋作さんを演じられておりました。

   我が友の苦しみに 我が友の抗いに
   我が友の喜びに 我が友の切なさに
   心が揺れていればいい
   それだけでいい

永倉新八さんの墓

 こちらは永倉新八さんのお墓であります。
自身が死んだら近藤さんの墓の側に立てるように言い残したのであります。

  やすらぎのない旅を終えた 見知らぬ若者よ
  愛に飢えた獣のように 牙をむかないで
  今日からお前の体は お前自身のものだ
  今日からお前の心は お前の体にもどるさ

  もう争わないで もう戦わないで
  そう自由の風に酔え そう全てを解き放て

板橋‐近藤勇像

 濃い時代だったのであります。
維新の側も幕府側にも魅力的な人物がいっぱいおったのであります。
しかしながら慶喜さんだけは、どうにも好きになれないのであります。

版画「近藤勇さん」

  いくたびも夢をみて いくたびも夢やぶれ
  いくたびも地にたおれ いくたびも泣いたのだ
  それでも己の愚かしさを 
  すてたりしない

  We are the RONIN RONIN in 1985
   RONIN RONIN in 1985

血生臭い命をかけた時代をこう言っていいのかどうか解らないけれど、浪漫なのであります。
う~む、泣けてきた。
    22:52 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
プロフィール

早川修

Author:早川修
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード