ウソブクタマシイ ある日の想い

 
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怨念渦巻く古本まつりを覗きに行ったのであります。
当たり前の事に、人それぞれ十人十色でありまして、人の数と同じだけ本に対する取り扱いも違うのであります。古本まつりと云うからには、置いてあるのが古本なのは当たり前なのでありますが、同じくらいに出版された本でも本によって状態が随分違うのであります。
何十年も前の映画雑誌が新品のような状態で300円で売られておりました。
どうやらマニアが手放したのだな何て思いながら見るのも楽しいもんであります。
ところで、売られている映画のポスターの多くが古いポルノ映画なのは、当時その手のマニアが多かったのでしょうか?
僕が中心に見るのは美術書なのでありますが、比較的綺麗なのが写真集で、一番保存状態が悪いのが、意匠と陶芸関係なのは資料に使っていたからでしょうか?
よく目を凝らしてみると古本の怨念が渦巻いているようなのであります。
(一応と言うべきか初日には古本供養が行われたのでありますが)
古本屋の親父達は普通の客相手の商売人と違い独特の雰囲気があります。
20店舗の古本屋の主人からも、情念が立ち上っているようであります。
あァ100円コーナーで客同士が、押すな押すなと小競り合いを起こし始めています。
小雨まで、ぱらつき始めてきました。
祟られたくない僕は、早々に掘り出し物を抱えて退散するのでありました。

「秋の青空古本まつり』11月3日まで催されています。
近隣の本好きの方は是非どうぞっ
    ↓
http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/
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徳川慶喜さんが、大政奉還を受け入れたとの報告を受けた時に、
坂本竜馬さんは、涙を流しながら語った言葉が文語となって残っています。
 「大樹公(将軍)、今日の心中さこそと察し奉る。よくも断じ給へるものかな、
 よくも断じ給へるものかな。予、誓ってこの公のために一命を捨てん。」
構図的には、徳川幕府と敵対する立場にあった竜馬さんではありますが、
自己の立場を離れ大政奉還を受け入れた徳川慶喜さんと、
無血革命の同志として激しく共鳴したのであります。

「橋のない川」を書かれた作家、住井すゑさんは亡くなるまで差別と戦い続けられた方でありました。その天皇制反対も、見事な程、単純明快、健全潔白なものでありまして、
「天皇さんも人間だもの、自由にしてあげなければ可哀相でしょ。」と何とも母性愛に溢れた自由平等の戦士でありました。

秋の園遊会なる催しでの、天皇さんの発言には感心させられてしまいました。
「(日の丸、君が代は)強制でないほうが望ましい」
しかし、欲得に自分の立場に固執する馬鹿者どもには、天皇さんの言葉も、
伝わらなかった、いや解かっていながら無視されてしまうようなのであります。

天皇陛下が園遊会で、学校での日の丸掲揚、君が代斉唱について「強制でないことが望ましい」と話したことについて、中山成彬文部科学相は29日の閣議後の会見で「強制ということではなく、喜んで自発的に掲揚したり斉唱したりするありさまが好ましいということをお述べになったのではないかと考えている」と述べ、発言が文科省の方針に矛盾するものではないとの認識を示した。
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今週末10月30日(土)~11月3日(水)まで、
京都百万遍の知恩寺で「秋の青空古本まつり」が催されます。
近隣、本好きの方は、どうぞ。
若者の活字離れなどと、よく言われますが、本当かねっと思うくらい賑わうのであります。
勿論、年配の方も多く来られてます。外国の方もちらほら。
ちょっと濃い目の人も見えられます。人を観察してるだけでも面白いのであります。
それよりも多くの多種多様の本が集まっているのであります。
僕も土曜日か日曜日に出かけようと思っているのであります。

「秋の青空古本まつり」
10月30日(土)~11月3日(水)午前10時~午後5時まで
 京都駅より         市バス 「17」「206」系統
 地下鉄東西線東山より 市バス「206」系統
 阪急四条川原町より   市バス『3」「17」「31」「201」系統
 京阪出町柳駅より     東へ徒歩10分くらい
    20:21 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
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ここんところの、この「ある日の想い」、何やら暗いようです。
幾千万もの悲しみ苦しみを、背負えるなんて驕っちゃいないし、
何よりも普段の僕は、割りとフラフラ迷ってるお調子者であります。
クジ運が、強いのか弱いのか、たまに抽選なんぞに当たります。
今日、もう昨日になるのでありますが、レコード屋さんの特典で当たった
麗蘭のライヴに行ってきたのであります。
 ― さあ長い夜に嘆くのは もう終わりにして
   俺と一緒に口ずさもう いつかのあのメロディー (Get Back) ―
跳ぶ力を踏み出す力を、踏みこたえる力を、貰ったのであります。
ロックは音楽は、表現は力なのであります。
自己満足に終わらせず伝える事。僕の絵は表現に成り得てる?
 ― 今夜ちょっといい気分さ だってR&Rがこんなに溢れてる
   預かってしまったままの重たい荷物 この荷物
   引き受けられそうな そんな気もしてくる夜  (R&R Tonight) ―
幾千万もの悲しみ苦しみを、背負えるなんて驕っちゃいないけれど、
せめて、僕に関わった関わってしまった人達の幸せを祈りたいのであります。
なーんて偉そうな事を書きながら、明日になればオロオロバタバタするのでありますが、
でも、大丈夫!僕にはロックが、絵があるのだ!カッコイイー!

    20:23 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
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親父の見舞いの帰り、
暗い気分とは、おさらばして京都は三条四条の繁華街をぶらついたのであります。
京都はNHKのドラマの影響で観光客が増加してるのであります。
ポカポカ陽気に煽られて、さながら街はパレードのようでありました。
京都の待ち合わせの定番、阪急百貨店の前は、
期待の嬉し顔に、時間通りに来ないのか不安顔の人々人々人々。
幸せ顔に囲まれた中で、その募金活動は行なわれてました。
「陽佑ちゃんを救う会」
陽佑君は、生後5ヶ月で小腸全部と大腸の大部分を失い、
命をつなぐには、アメリカでの小腸移植手術しか方法がないそうであります。
それには、1億円の費用が要るそうなのであります。
http://yosuke-chan.web.infoseek.co.jp/
(↑上手く飛ばない時は「陽佑ちゃんを救う会」で検索してみて下さい)
ちくっと善人面して書くのでありますが、
移植に対する思考が、どうであれ、救える命は救ってあげて欲しいのであります。
ちくっと偽善者な僕でありますが、
何もしない善人でいるよりは、偽善者でいたいと思うのであります。
それが、金であれ、励ましであれ、何であれ、
君の貴方の力を、ちくっと貸してあげてくれんかねっ?
    20:24 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
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親父はズルイ人でありまして、どんなに寂しくても自分からは、会いたいと連絡しない人でありました。親父から電話があったのは、酔っ払って酒の力を借りた一度だけでありました。
そんな親父を、シャイだなんて言ってくれる人もいるのでありますが、
親父は酷い人でありまして、一度でも、自分の想いにそぐわないと、簡単に縁を切る人であり、人を許さない人でありました。
それも理不尽な話でありまして、外国人の黒人と結婚したから出入り禁止とか、
公の場で自分を立てなかったとか、無茶苦茶なものでありました。
それは、身内であろうと誰彼かまわずで、当然、人は親父の元を去り、実家からは勘当され、
親父は、ますます孤独に偏屈になっていったのであります。

気がついている人もいると思うのでありますが、この前からの♪付きの記事タイトルは、
吉田拓郎さんの、そのものズバリ「おやじの唄」の歌詞なのであります。
       「おやじの唄」
  おやじが全てだなんて 言いませんよ
  僕一人で やったことだって 沢山ありましたよ
  一つだけ 言ってみたいのは
  おやじが 人を愛することを 教えてくれたこと
  おやじは みじめなくらい ひとりぼっちでしたよ
この歌の5番では、「親父は 誰にも見られずに 死んでゆきましたよ」と続きます。
でも、僕は、親父を哀愁の悲劇の主人公になんかには、してやらないのだ。
フンだ。
    20:27 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
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親父ん家の囲炉裏であります。親父手作りの囲炉裏であります。
親父が元気な頃、会いに行くと、この囲炉裏で魚やら芋やら南瓜やらを焼いてくれました。
そらもう食べきれないくらいに・・・・・・。
親父は、いくら僕が一人で行くと言っても、姉弟も来てくれるだろうと期待していたようなのであります。いつも、二人で食べるには多すぎる分量の食材が用意されていました。
ただでさへ食の細い僕であります。
親父は当たり前の様に網いっぱいに焼いていきます。
僕は、頼むからもう焼いてくれるなよと、焦げた南瓜を酒で流し込みます。
親父は、そんな焦げたもん捨てろと言いながら、新しい南瓜を網に乗っけようとします。
僕の姉は、性質が親父とそっくりであります。
一番、可愛がられた弟は顔が、そっくりであります。
母親似の僕は、乞われるまま二人の話しを親父にし、
焦げた芋を、酒で流し込み。
親父と共通点の少ない僕は、話題に乏しく、親父に若い頃の話しを促し、
焦げた魚を、酒で流し込み。
親父の昔話は、たいていが馬鹿な喧嘩別れで終わるのであります。
人に厳しく、人を許さない人でありました。
親父の家を出た帰り道、決まって悪酔いした僕は物陰でゲェーゲェー吐いたのであります。
僕の姉は、性質が親父とそっくりであります。
一番、可愛がられた弟は顔が、そっくりであります。
同じ過ちは繰り返したくないもんであります。
    20:28 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
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親父は自己矛盾の人であります。
「水彩画家は、芸術家じゃない。あんなものはデッサンだ。」なんて、
偏見にみちた言葉で切り捨てるくせに、売りやすいからと、水彩画を描き売っておりました。
洋画家、油絵画家なのに、こっちの方が売れるからと、自己流で日本画を描いておりました。
そのくせに、他の画家の事を悪く言わなければいいのに、
「あいつは、商売人だ。」「画家じゃなく経営者だ。」「ろくな絵も描けないくせに口だけは達者だ。」等々、跳ね返っては自分を傷つける言葉を吐き続けました。
そうした言葉が波風を立てない筈が無く。親父は、どんどん孤立していきました。
独りになった親父は、ますます偏屈になっていきました。
姉弟の中で、一番、親父から遠かった僕が、一番、親父に会いに行くのは、
親父と僕の関係が、ピノキオとコオロギの関係だからじゃないのかと、ふと思ったのであります。
何せ子どもの頃から、親父には打たれ慣れてるので、親父を叱れるのは、僕だけなのであります。

これは、親父ん家の襖絵。全部、親父が書いたのであります。
くやしいかな、絵の実力は、身内びいきでなく本物なのであります。
    20:30 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
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ジャンルこそ違うものの、僕が絵を描いていると言うと、
やっぱり血だね~とか、蛙の子は蛙などと言われるのでありますが、
親父の絵と僕の絵は、全然、似ていないのであります。
子どもの頃から画集に囲まれ、親父の絵に囲まれ
影響を受けていない筈は無いのでありますが、
親父の線と僕の線は、全然、違うのであります。
僕は自分の、じれったい線が嫌いなのでありますが、
親父の自信に満ちた(勿論、それは経験に裏付されたものであるのですが)、時には傲慢に見える線も目指す所では無いのであります。
親父は偏見の人で、僕の描いている絵を漫画と受け取る人でありましたが、
どんなジャンルだって、絵は絵なのであります。
親父が元気なうちに、
僕は僕の絵で、親父を感心さしてやりたかったのであります。
ちくっと間に合わんかったのであります。悔しいなぁ~っ。
    20:32 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
 
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はっきりとした理由や原因があったわけじゃない。
何年も会ってなかった親父と会う約束をしたのは、連絡をとったのは、僕の方からだった。
僕と親父は正反対のタイプで、子どもの頃から関係は上手くいってなかった。
それでも、僕の方から連絡をとったのは、
当時、ちょっとした事で孤独を抱え込んでいた僕が、ちょっぴり親父の孤独を理解したからなのか、僕が大人になる為の儀式だったのか、ただ単なる親孝行の真似事だったのか、
今は覚えていない。
しゃぶしゃぶ屋での、ぶきっちょな再会は、お互いに気を使いあい、
物を与える事でしか愛情を表現出来ない親父は、やたら、僕に肉を勧め、
食の細い僕は、親父のそういうところが嫌いな僕は、酒だけを飲み続け、
二件目の沖縄居酒屋では、親父は店の主人と話し、僕は、たまたま隣に座っていた沖縄人と話し。それでも、少しずつ少しずつ、お互いが繋がりあい。
三件目のスナックで気付いた事は、
その繋がりは、子どもの頃からの延長上の僕でない現在の僕と、
昔の親父でなく、年を取った白髪の親父との、新たな繋がりだと云う事で、
それは、親父を父として見るんじゃなくて、一人の人間として見る事でありまして、
親父を帰りのタクシーに押し込んだ僕は人気の無い路地に入ってから、
しこたま吐いたのであります。
それが、親父と飲み交わした初めての酒でありました。
    20:34 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
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